ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

クズリ ある殺し屋の伝説 柴田哲孝 講談社文庫(おススメです)

面白~い!おススメで~す! 正統派なミステリーというより、しっぶ~いハードボイルドですけど、本の帯に「大藪春彦賞作家の最高傑作ミステリ!」とあるので、カテゴリーはミステリーにしておきます。ハロウィンで賑わう六本木で外国人が射殺された。使用さ…

ハケタカ2.5 ハーディ(上)(下)  真山仁 講談社文庫

ハゲタカシリーズはスパイアクション小説だったのか? ハゲタカシリーズが007になっちゃいました。緊迫感ある買収をめぐる駆け引き、裏で暗躍する敵、突然現れる救世主、タフなネゴシエーションの連続、これが「ハゲタカ」シリーズの魅力だと思っていたです…

辞令 高杉良 文春文庫

古くから企業ものを書いていらっしゃる高杉良さんの1988年の作品です。「高杉良の作品の魅力はよく練られた会話劇の妙にある。」と後解説にありました。確かに、30年前の日本の会社の中で交わされた会話だと思って読めば斬新でリアリティがあったのでしょう…

沈黙する女たち 麻見和史 幻冬舎文庫

またまた猟奇的犯罪が・・! 重犯罪取材班 早乙女綾香シリーズ2作目です。麻見先生の作品は、猟奇的な事件ものって印象があります。プ~トロが「警視庁捜査一課十一係シリーズ」の「石の繭」から読み始めたからでしょうか? 読む作品に必ず猟奇的が事件が登…

鍵の掛かった男 有栖川有栖 幻冬舎文庫

大長編です!715ページです! 715ページ!1冊の本としては超厚い!大長編です。715ページです。ゆうに普通の文庫本二冊分です。読み応えがありました。これまで有栖川有栖というお名前でライトな内容なのかなと思い、読んでいませんでしたが、とんでもない…

甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 知念実希人 新潮文庫

この作品を読み始めて、最初に興味をひかれたのはキャラ設定です。小鳥遊優(たかなしゆう)主人公天久鷹央の部下?アシスタント?としての位置づけですが、「小鳥遊」と言えば、あの有名なシリーズにも登場してきますよね。 森博嗣さんのVシリーズ、瀬在丸…

鬼はもとより 青山文平 徳間文庫

カバーのビジュアルが気になって買ってしまいました。タイトルから推測して剣豪が鬼神になって活躍するような時代小説を想像したのですが、全然違いました。話はもちろん江戸時代、貧困にあえぐ東北の弱小藩が、一人の「鬼」によって立て直されるという話で…

さよなら妖精 米澤穂信 創元推理文庫

最初はミステリーとは思わなかった 帯に「史上初!ミステリベストランキング 3年連続第1位」「全てが代表作」とあったので読んでみました。謎だらけの殺人事件が起きて、名探偵が推理し解決するという流れを期待しながら読んでいるうちに、自分が誤解してい…