ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

殺してもいい命 刑事 雪平夏見 秦建日子

もう8年も前の作品なんですね。以前一度読んだかもしれませんが、今回読んでみて内容に既視感がないので、まあいいかっ、と。

「無駄に美人」という形容詞を見るたびに姫川玲子さんとどっちが美人だとうと妄想してしまいます。ドラマで主演した篠原涼子さんと竹内結子さんをイメージしてしまいますが、本物の雪平夏見はもっと正統派美人ではないかと思っています。ま、2人とも強くで美人で部下の男に惚れられて、先輩のベテラン刑事から妬まれて、それでもかっこいい ので、両方好きですけどね。

この作品では夏見の元・夫が殺されるという事件を皮切りに連続殺人事件が起きます。平行して警察幹部の姪に対するストーカー事案も発生します。まったく関係がなさそうなこの二つが絡まりあってきます。更に意味を持たないと思われていた被害者が夏見の元・夫であることも重要な意味を持ってくることになります。また、中盤で夏見が記者会見で「刑事として 必要だから 銃を撃った」という発言もエンディングで重要な意味を持つことになります。ただ、エンディングでの夏見の心情はまだ理解できていません。

夏見はいつものように大酒を飲んで寝ないで犯人逮捕に一直線にばく進していきます。意外な真犯人には驚かされました。

また、娘・美央の気持ちがどう動くのか? この作品の中で気になる展開になります。もう読んだはずなのに、次作の「愛娘にさよならを」ってとても気になるタイトルじゃありませんか? ダブるかもしれませんが、また読んでしまいそう…。

秦さん、次作もよろしくお願いします。