ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

2018-01-01から1年間の記事一覧

県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾 長崎尚志 パイルドライバー kindle

読んだ記憶がない作家さんでしたが、「猟奇犯罪アドバイザー」って何?と気になってkindleで購入してみました。 これは!大当り! 作家名で検索すると、漫画界でご活躍されている方のようです。しかも「醍醐真司の博覧推理ファイル」の作者!読んでました。 …

十字の記憶 堂場瞬一 kindle おススメです。

関東の地方都市の高校の同級生二人が主人公。一人は地方新聞の支局長。もう一人は殺人事件の捜査本部に入った県警捜査一課の警部補。2人は同じ高校の陸上部の仲間だった。2人は同じ陸上部の仲間が街を出ていく現場に出くわしたが、止めることができなかった…

「波動」 烈渦 朽海の城 新東京水上警察シリーズ 吉川英梨   高潮のシーンが衝撃! kindle

つい先日、「海中の道化師」を読みました。面白かったので過去のシリーズを探し「朽海の城」→「波動」→「烈渦」 と一気に読んで、もっと!と探したところ、いまはここまで! でした。 残念! もとと読みたい!有馬礼子さんの凛々しいサムライ魂をもっと読み…

影の守護神 警視庁犯罪被害者支援課5 堂場瞬一

ガチガチの堂場ファンです。刑事鳴沢了シリーズから読み始め、堂場作品の警察ものシリーズはほぼ読破しています。しかし、この「影の守護神」はいつものダイナミックな展開はどこかへ行ってしまったようでした。展開が予想の範囲から飛び出してくれないので…

海底の道化師 新東京水上警察 吉川英梨

以前は書店でフラフラしながら、表紙のインパクトや帯のキャッチで本を選ぶことが多く、そうして選んだ中に「これ!」という1冊に出会ったときはすごく得した気分になれたものです。最近目の病気が原因でkindle派になってからは、書店での一目ぼれの出会い…

検事が主人公 2冊「検察側の罪人」 「検事の本懐」kindle

最近たまたま検察官を主人公にしたミステリーを2冊読みました。 (kindleなので2「冊」は変?) 「検察側の罪人」は雫井脩介さん 「検事の本懐」は柚月裕子さん とどちらもなかなかのストーリーテラーなだけあって、飽きさせず一気読みできました。 悪い事…

最後の証人 柚月裕子 kindle

巻末の解説が今野敏さん、ということで今野さんファンにとっては、今野さんが評価する女性作家ということでも興味がわきそうな一冊です。 物語は法廷もので、湯月さんが大藪賞の受賞前、まだそんなに有名でなかった頃に発表された一冊です。 壮絶な家族愛の…

警視庁文書捜査官 鳴海理沙 「緋色のシグナル」「永久囚人」麻見和史 kindle

女性が活躍する刑事もは、ほぼ全作品手に取って読んでます。目の手術以降は、kindleにお世話になっています。Fire端末は多少重い感じがするのですが、美術関係のものも読みたかったので、カラー画面を選びました。文字を大きくできるのが便利ですね。同じ大…

山彦 ヤマダマコト kindle

目の病気で視力が落ちたためkindle愛用者になって1か月がたちました。 文字の大きさがコントロールできるで助かっています。 最初は縦長画面で5行表示でしか読めなかったのが、少し回復して8行表示まで読めるようになりました。これでも、随分大きい字です…

たゆたえども沈まず 原田マハ 幻冬舎 kindle

少し目の調子が悪いので、文庫本が読みずらくkindleに手を購入しました。kindle端末ではなくfire HD端末を初体験したのですが、文字の大きさを変えることができるのでいいですね。ただ思ったより重く(カバー込で500g)片手で長時間持つにはちょっと重いです。…

COPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 内藤了 角川ホラー文庫

待ちに待った比奈子シリーズ10作目!最初は新米刑事で頼りなかった藤堂比奈子さんがいまや中堅!でも七味唐辛子の缶が手放せないのは相変わらず。 当初は1作品毎に単発の事件が起きていたのですが、ここ数作品は、世界的な悪の組織「スヴェート」の対決が表…

夏の雷音 堂場瞬一 小学館文庫

珍しく警察が主人公ではない堂場ミステリーです。舞台は神田駿河台。裏道の情景や、古い喫茶店、街の食堂(おそらく学生向けの)など街の様子が丁寧に描かれていてプ~トロも懐かしくなりました。学生時代をこの街で過ごした人にとっては、必読の一冊ではな…

奇跡の人 原田マハ 双葉文庫

あの有名な「奇跡の人」ヘレン・ケラーさんの実話をベースにした、ヘレン・ケラー青森版です。話の大筋はヘレン・ケラー物語とほぼ同じ。最後に「水」「water!」と叫ぶところも同じです。登場人物の名前もサリバン先生は去場安(さりばあん」とヘレン・ケラ…

ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係黒滝誠治 深町秋生 新潮文庫

巻末の解説を読みながら、そうそう深町さんって「八神瑛子シリーズ」を書いた人で、「アウトバーン」「アウトクラッシュ」「アウトサイダー」と続く3部作は面白くて一気読みしたんだった、という記憶が蘇ってきました。八神瑛子も、この作品の主人公、黒滝誠…

ミッドナイトジャーナル 本城雅人 講談社文庫

本城雅人さんは初めて読ませていただきました。7年前の女児誘拐殺人事件にもう一人真犯人がいたら・・というキャッチに惹かれて手に取ったのですが、途中からぐんぐん引きこまれていく自分を感じました。期待をはるかに超えた作品でした。大当たりです! 期…

脳科学捜査官 真田夏希 鳴神響一 角川文庫

大好きな警察小説に新しいヒロインの登場です。神奈川県警に採用された32歳の新人、美人で神経科学博士、心理分析官として採用された第1号。とあって作品の中には脳生理学の難しい用語・・例えば「眼窩前頭前皮質」「間脳視床下部」「大脳基底核」「偏桃体…

時限捜査 堂場瞬一 集英社文庫

この「・・捜査」シリーズの端緒となった「検証捜査」は、読んだ当時、いきなり島流しの刑事から始まったのでアレ?と思ったことを記憶しています。この時に集められたチームのメンバーを順に主人公にしてシリーズ化され「複合捜査」「共犯捜査」そしてこの…

雪冤 大門剛明 角川文庫

なるほど~。見事に騙されました。本の帯にもある「本当の犯人は誰なのか?」「100人中99人が騙される」言葉どおりです。この結末は全然想像できませんでした。100人中100人が想像できないのではないでしょうか? 作品のテーマは「死刑制度の是非」「冤罪」 …