ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2017年下期 このミステリーがオススメ! ハードボイルドな4冊

ハードボイルドはミステリーなのか?という根源的な疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、出版社、書店ともに「ミステリー」とするほうが売れるので、なんでも「ミステリー」と書いてしまう傾向がありませんか? プ~トロは、ミステリーもハードボイ…

ジェーン・ドゥ 身元不明 特殊殺人対策官 箱崎ひかり 古野まほろ 講談社文庫

「綾辻行人氏・有栖川有栖氏、絶賛‼ 元警察官僚が手がけたリアルすぎる警察小説」という帯の文句に騙されて読みました。 捜査本部にゴシック&ロリータファッションで登場する25歳の女性キャリア管理官なんて絶対にいない!(・・と思います。) 登場人物の…

悲嘆の門 下巻 宮部みゆき (完読しました。絶対おススメです)

完読しました。いや~面白い!ミステリーとしても、SFファンタジックものとしても、面白い!この作品でしか出会えない特別な世界を堪能させていただきました。かたや不倫三角関係というドロドロの事件を扱いながら、かたや真菜ちゃんんストーリーで読者を幸…

Number 942 いままでのわたし、これからのわたし。浅田真央 文藝春秋

Number MVP特別賞受賞おめでとうございます。 2017年Number MVP特別賞受賞のインタビューが掲載されています。 この号はフィギュア特集ではありませんが、Numberでフィギュアの選手が3度も表紙を飾るなんて珍しいですね。 さて、内容ですが、冒頭のインタビ…

悲嘆の門 上・中巻 宮部みゆき (超おススメです)

久しぶりに宮部さんの本を読みました。まだ上巻と中巻ですが、面白い!上巻の最後のシーンの終わり方はえーつ!そこで終わるのズルい~!って叫びたくなりました。そして中巻では、あっと驚くファンタジックワールドが展開します。今は中巻を読み終わったば…

2017年下期 このミステリーがオススメ! 独特の世界観が楽しめる超おススメ!5冊

8月から50冊近くのミステリーっぽい文庫本を読んできました。当たりもハズレもありました。しかしここで紹介する5冊は、この半年の大当たり!です。どの作品もオリジナリティたっぷりで、この作品でしか味わえない独特の世界を持っています。 www.putorobook…

警視庁公安部・青山望 一網打尽 濱嘉之 文春文庫

この記事を書くために初めて著者紹介を読みました。なるほど、濱さんは警視庁の警備畑にいらっしゃって、50歳前に警視で退官されているんですね。その後、議員秘書を経て作家へ。主人公の青山望と経歴が重なっているところが多い。だから詳しいところは驚く…

ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人 中山七里 角川文庫

このミステリーの設定は現実なのです。 子宮頸がんワクチンの副作用が作品のテーマになっています。恥ずかしいのですが、子宮頸がんワクチンの副作用が現実の日本でも大きな問題になっていることを知りませんでした。このストーリーは現実に起きても不思議で…

Number 941 銀盤の決闘。 男子フィギュア平昌へのカウントダウン 文藝春秋

出ましたね~!「Number 938 ミラクルガールズ 女子フィギュア平昌への聖戦」に続いて男子フィギュア特集です。 www.putorobook.com グランプリファイナルが名古屋で始まった日に書店で見つけました。 Numberの金メダル候補はこの5人 「Number 」編集部は、…

雪炎 馳星周 集英社文庫

久しぶりの馳星周さんです。デビュー作の「夜光虫」は衝撃的でした。文体からは堂場瞬一さんと同じ印象を受けました。主人公目線でストーリーが展開していき、主人公の気持ちが抑え気味ってところが、プ~タロには読みやすいんでしょうね。 主人公は元公安の…

2017年下期 このミステリーがオススメ! 女刑事が活躍する4作品

ミステリーを中心に8月から12月の5か月間に読んだ40冊の文庫本をこのブログで紹介しました。(1冊だけ文庫じゃないNUMBERが入っておりますが…) この中から 売れ行きはともかく、プ~トロが読んで面白かった!と自信を持っておススメできる10冊+ちょっ…

誤断 堂場瞬一 中公文庫

プ~トロは堂場瞬一ファンです。数々の警察ものシリーズは(多分)全作読んでいます。この作品も「新しい警察ものシリーズかな?」くらいの気持ちで手に取ったのですが、ちょっと違いました。若いサラリーマンが主人公で、彼が社命と人間としての正義との間…

冥の水底(上)(下) 朱川湊人 講談社文庫(おススメです)

面白かったな~。長編ですが、長いと感じません。一気に読んでしまいました。 30年前からのシズクの日記と現在進行形のフリーライターの失踪事件がカットバックしてすすむこの作品はSFミステリーとも言うべきジャンルでしょうか?しかし見方を変えると一人の…