ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

アンフェアな国 刑事雪平夏見 秦建日子 河出文庫

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か~~!気になって眠れそうもない~~~!

たった今読み終わったばかりです。ラスト15ページなので、メシ前に読んじゃえと思って行っちゃいました。その結果が、「か~~!気になって眠れそうもない~~~!」です。ミステリーとしての謎解きも面白いし、雪平夏見のキャラも健在でした。とてもとても満足して最後のページまで読んできました。それなのに、この始末です!最後の1行が…! 今夜は眠れそうにない~~!

中盤の意外な伏線が重要な鍵

だからと言ってこれから読む方は、最後のページから読んじゃダメです。最初から読んで、雪平刑事と雪平班の仲間たちの「ケンカ=絆」をたっぷり楽しんでから最後の1行を読んでください。

もう一つ、ストーリーの中盤、文庫の167ページから始まる某交通事故の件は、のちのち重要な意味を持ちますから、よ~く覚えていてください。さらっと読み飛ばしてしまわないようにお願いします。笑 プ~タロウは読み終わってから、167ページを探すのに苦労しました。某交通事故はストーリーにどうからんでくるのか、その時はわからなかったのですが、最後には「あ~~~!あの交通事故って!」と叫びそうになりました。

ストーリーは日韓関係をベースにして進行します。しかし、雰囲気は感じるのですが、日韓関係の何が事件の鍵となるのかが、見当つきません。最後まで読んでやっとわかりました。秦先生に見事にやられてしまいました。

雪平刑事も姫川刑事も大好きです!

前の事件で左腕に障害が残っている雪平刑事が新宿署に異動になったところから話は始まります。新宿がテーマになっているのかと思いきや…雪平刑事の捜査は意外な範囲に広がっていきます。自分で曰く「空気が読めない女」=「周囲に遠慮しない女」「思ったら止まらない女」の面目躍如です。それにしても「インデックス」の姫川刑事といい、mysterybook.hatenablog.jp

雪平刑事といい、気の強い女刑事はかっこいい!雪平班の平岡刑事はもっと気が強そうですね。平岡刑事シリーズが出たら喜んで買ってしまう気がします。

 最後にどうしても言いたい!

最後の1行には要注意! 気になって眠れなくな~~い!早く続きを読ませてくださ~い!

ところで、恥ずかしい疑問ですが、秦建日子先生って女性ですよね?「たけひこ」って「健彦」? もしかして男女2人の合作? 誰か教えて下さい。<m(__)m>