ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

MIX 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 内藤了 角川ホラー文庫

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藤堂比奈子と七味唐辛子

「ON」「OUT」「AID」「LEAK」「ZERO」「ONE」「BACK」に続くシリーズ8作目です。主人公は藤堂比奈子ちゃん。最初はお母さんが持たせてくれた善光寺名物の「根元八幡屋磯五郎の七味唐辛子」をなめると落ち着く変なキャラの新人刑事だと思ってました。しかしシリーズ8作目ともなるとそれなりに実績も積み、警視庁内にも名前が知れわたり、有名になってきましたね。小っちゃくてかわいいのでハラハラしながら応援して読んでいたのが、最近では、心配しなくても大丈夫なようです。比奈ちゃんの活躍を期待しながら読んでることに気が付きます。取り上げる犯罪が超・猟奇的なので、登場人物が少しほのぼのしてくれないと読む人の神経が持ちません。笑 刑事もの小説の世界にライバルたちは大勢いますが、比奈子ちゃんは大好きなキャラクターの一人です。

「人魚」の死体遺棄

今回は「人魚」の死体遺棄事件です。捜査するうちに一人のマッドサイエンティストの名前が浮上!そして犯人からの挑戦状が届く。「死神女史」を巻き込んで犯人に迫っていくストーリーは飽きさせません。

それにしても内藤了先生の生み出す猟奇的な事件は最高です。その他の刑事ものでは、実際にあった事件の焼き直しみたいな事件が起こることも多いのですが、このシリーズの事件はそうではありません。こんな事件が実際に起きたら日本中が、世界中のメディアがハチの巣をつついたような騒ぎになりそうな、特異な、猟奇的な事件ばかりができてきます。どんな犯罪が登場するのか?このシリーズ最大の魅力はそこにあると思っています。

キャラ良し、猟奇さ加減良し、謎解き良し!おススメです。このシリーズ最大の謎は比奈子と保だな。

いつも気になるのは、比奈子とタモツくんとの恋愛関係です。2人の関係はどう発展していくんでしょうか?このシリーズ最大の謎はそこだったりして…笑